永遠に覚めることのない夢【参】
「ええ!そうよ、分かる?」

碧子は、泣き崩れていた。
先程から泣いていたが、更に涙が溢れてくる。

「お父様は、屋敷と車を売り払って何とかしようとしておりました。」

成程。
売った時のお金で食い繋ごうとしているのね。

「それに、あたくし、大学に通うのも断念せざるを得なくなってしまいましたわ。」

あらまぁ…‥……
それは、かなりキツイわね。

大学は出ないと、将来の道もかなり危うい。

「あたくしの人生、もう終わってしまったことに変わりはございませんわ!」
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