永遠に覚めることのない夢【参】
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「成程ねぇ、そんなことがあったの。」

お母様は、珈琲を飲みながら「あらあら」と言う。

「そうなのです。彼女は一応、立ち直ったようですけれど、今年で学院を辞めなくてはいけなくなったそうですわ。」

「そう。」

「でも、怖いですね、破綻とは。会社が破綻したら、関わった人達も被害を被る。」

「そうね。会社とは、常に借金等と隣り合わせなの。彼女は気の毒だけれど、避けられなかったかもしれなかったわね。」
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