永遠に覚めることのない夢【参】
「そうですね、私も詳しくは聞きませんでした。彼女が1日もはやく立ち直ってほしいですわ。」

「私もそう思うわ。私立の学校は、そんな別れがあるから少し、悲しいわね。」

「お母様もそんなことがあったのですか?」

「えぇ、そうよ。私も白百合学院に通っていたのよ。友達がいたのだけれど、彼女も家が破綻して学校を辞めざるを得なかったのよ。」

「まぁ、そんなことが。いつの時代にも有りうることなのですね。」

「ほほは、旭子。あなた、私のことを年寄り扱いするつもりかしら。」

「そんなことはないですわ。」
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