永遠に覚めることのない夢【参】
「ほら、はやく。碧子さん。遅刻してしまうわ。」

「そうですわ。行きましょう、旭子さん。」

すると、碧子は私のシャツの袖を引っ張り、柵を越えようとした。

「ちょっ、待ちなさいよ、離して………あ、きゃあっ!」

やめて。
まさか、無理心中?

やめて。
やめて。
やめて。

「離して、こぼっ!」

駄目。
無理だわ。

息が………息が持たない。
はやく、はやく、上に戻らなくては。
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