永遠に覚めることのない夢【参】
仕方が無いわね、と、私は木に登った。

『ほら、取れたわよ。』

と、私は帽子を投げた。
そして、彼女は帽子をキャッチした。

『じゃあ、降りるわね。そこ、どいててよ。』

『ええ、分かりまし…………お姉様、危ない!』

常磐は叫んだ。
その瞬間、身体ががくんと傾いた。

『きゃぁっ!!!』

『お姉様ぁ!』

ガンッと鈍い音がした。
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