永遠に覚めることのない夢【参】
「そうね……………」

お母様は、無理矢理つくったような笑を。

「それに、お母様。お姉様はその頃の幼い子供ではありませんわよ。」

「常磐ったら…………ねぇ。」

ねぇ、信じてもらえないかもしれないわね。
だから、あなた達には教えない。

だけれど、私、あの時………
誰かに顔を見られた。

しかも、相手は綺麗だったな。
あの人は、誰だろう。

「お姉様、お姉様?」

「旭子?」
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