永遠に覚めることのない夢【参】
「姉だ…………。」

「姫様の、姉君!?わたくし存じませんわ。」

「知らなくても無理はないわ。だって、わたくしは生まれる前に死んだ、水子なのだもの。」

そう。
旭子は知らないだろう。
生まれる前に死んだ妹がいるのだということは。

「しかもね、わたくし達の関係は、ただの姉妹ではないわ。」

「え、えぇと、何故です?」

「わたくし達は、双子なの。」

「ふ、双子ぉー?」

あなたってば。
そんなにも驚かなくたって。
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