永遠に覚めることのない夢【参】
「あぁ、わたくしのせいだわ、わたくしがあの2人を会わせてしまったのだから。」


そう。
恋に疎過ぎるお姉様を何とかしたくって、たまたま(?)そこに居た同い歳ぐらいの少年を会わせた。

「お姉様、どうしたのですか。」

常磐は、お姉様よりも2つ年下だったが、精神年齢は高く、恋に憧れる乙女みたいな娘だった。

「お姉様、羨ましいですわ、あたくしとも、恋物語みたいに、美しく、ですわ。」

常磐…………
あなた、妹ながらそんなことを言って。
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