君と永遠を

ーーー


僕の部屋の扉が勝手に開いた。

ここの職員で勝手に僕の部屋に入ってくる人はいない。
千歳ちゃんですら、そんなことしない。


一体誰だ。寝ぼけた頭で考えながら扉の方に目をやる。


扉の向こう側から漂ってくる、鉄と火薬の混じったような不快な臭い。

死を感じさせるその臭いに吐き気がした。

< 10 / 36 >

この作品をシェア

pagetop