君と永遠を


「やっと見つけました…我が神よ!」


テロリストのような風貌の彼らは僕を見て感嘆の声をあげた。

彼の声を僕は知っている。


「どうして、こんなことを」


彼が奪った命をみて言葉を吐いた。

呟いて思い出した。
彼はそういう人だった。

……いや、彼じゃなくともこういう人は大勢いるものか。



自らの信仰のためなら自分、そして他者の命さえも軽々しく奪ってしまう。

神と崇める僕の為という名目で行われる人殺し。


僕は一度たりとも望んでいないのにも関わらず。


< 11 / 36 >

この作品をシェア

pagetop