君と永遠を
「神、どうしました?」
彼は伸ばした手を一向に掴まない僕を不思議に思ったらしい。
でも僕はその手を掴みたくなかった。
彼のもとに戻るということは、人間としての暮らしを諦めるということだから。
もう、彼の人殺しの理由になんてされたくない。
「……見てわかるでしょうよ。あんたなんかと一緒にいたくないって言ってんですよ」
千歳ちゃんは彼の部下に拘束されながらこの場に現れた。
痣だらけの顔も泥と血で汚れた白衣も、見ていて痛々しい。