君と永遠を
「黙れ悪魔め!」
彼は跪くのをやめて千歳ちゃんの方に向かった。
彼は千歳ちゃんを殴る、蹴る。
暴行を加えられる度に千歳ちゃんは苦しそうに呻いた。
僕はそんな光景をただ見ているだけだ。
……今までと一緒。何ら変わらない。
「行きたくないって言いなさい!」
千歳ちゃんは突然、大きな声で叫んだ。千歳ちゃんの感情が乗った声を聞くのは初めてだ。
その目は僕を睨んでいる。
「ぼ、くは……」
行きたくない、と口にしようとした時だった。
彼の銃口が千歳ちゃんへと向いた。