君と永遠を
「これで邪魔をする者はいなくなりました。さあ、行きましょう」
彼は銃を懐にしまい、再び僕に手を差し伸べた。
僕は彼の手を叩き退け、明確な意思を表す。
「……仕方ないか。あまり長居はできないんですよ」
千歳ちゃんを拘束していた男達が僕を拘束した。
訓練を受けているのだろう。一度捕まってしまえばもう逃げられる気はしない。隙なく拘束されている。
彼はポケットに入れていた箱を取り出し、開封した。
中に入っていたのは細くて小さな注射器が数個。
彼は何も話さないまま針を僕の肌に突き刺した。