君と永遠を


一瞬意識が飛び、すぐに戻ってくる。

目を開くと再び起こる大喝采。


狂気に満ちたこの儀式により、人々は僕を神と勘違いする。彼のように。





僕は彼の父の代からこの新興宗教の神と呼ばれていた。

彼の父は僕を金儲けの道具としか考えていなかったが、彼は違った。

初めて僕が彼の前で死に、生き返った時。

幼い彼は僕の不老不死を知り、本物の神だと錯覚したのだ。


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