君と永遠を


「お前…どうしてここにいるんだ!」


彼は慌てた様子で僕を見た。
いや、正確には僕の後ろにいる誰かを。

その誰かは僕が座っている椅子の後ろにいるらしく、僕には誰かわからない。


……何しろ逃げ出さないように体を椅子にくくりつけられている。

身動きがとれない今、首の可動域はすこぶる狭い。


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