君と永遠を


「さっきまでの余裕はどうしたんですか? 勝ち誇った顔してましたけど」


淡々とした言葉を聞いて確信した。

この声に喋り方。千歳ちゃんそのものだ。



……でもちょっと待って。千歳ちゃんは僕の目の前で死んだはず。

運良く生きてた?
いや、どう見ても弾は頭に撃ち込まれていた。



「何回でも殺してやる! 神は絶対に渡さない!」

「抵抗しても無駄ですよ。じきに全て終わります」


彼は銃口を僕の背後に向ける。

それでも、千歳ちゃんの声に怯えは一切なかった。


< 27 / 36 >

この作品をシェア

pagetop