駄菓子屋へようこそ(仮)
「ありがとう!!」
「いつもありがとうね」
ニコニコと微笑みながら、近所の子供たちに接するお祖母ちゃん。
学校から帰ると入れ違いに出ていく3人の子供たち。
「ただいま」
「おかえり」
その柔らかな穏やかな笑顔はもちろん孫である私にも向けられる。
「今日は新しいアイスが入ったから、後でお食べ」
こっそりと耳打ちして微笑む。
「ありがとう」
今思えば、なんて贅沢な子供時代だったんだろう。
商売としてというよりは、半分趣味でしているようなお店で、夕方になると小さな女の子連れたお父さんや子供たちの声で賑やかなひとときが流れた。
「あんまり食べると夕ご飯食べられなくてお母さんに叱られるぞ」
「はあい」