駄菓子屋へようこそ(仮)


やむなく、乗っていた自転車を走らせてうちに帰ると、適当なお菓子やらいくつかある菓子パンをビニール袋に放り込む。


「ちょっと行ってくる!!お金は後で出すからね!?」


さすがに社会人になると、ただでは食べられない。
言うと店を飛び出した。


思えばそのときから、家の様子がおかしかった。


パートに出ているはずのお母さんがそこにいたことにも。



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