銀色の月は太陽の隣で笑う
それらをテーブルに並べて、ルウンは早速食べ始める。
スクランブルエッグにはケチャップをたっぷりかけて、サラダにはオリーブオイルにワインビネガー、塩と胡椒を合わせて作ったドレッシングを。
寝不足の気配なんて一切感じられない程、今のところルウンの動きはいつも通り。
朝食を終えたあとは、食器を片付けてからテーブルを拭き、部屋の中をぐるりと見渡す。
昨日の今日では、あまり目立った汚れも埃もないけれど、それでも一応軽く床を掃いて、テーブルや調理台を拭いておく。
このあとは何をしようかと悩んだルウンは、もう一度朝食の席に戻ってテーブルに頬杖をつくと、ぼんやりと窓の向こうを見つめた。
そうして何もせずただぼうっと、窓からの景色を眺め続ける。
こんなふうにぼんやりと過ごす時間も、ルウンは午後のお茶の時間と同じくらいに好きだった。
不意にこみ上げてきたあくびを手の平で覆い隠していると、遠くの方から鳥達が鳴き交わす声が聞こえてくる。
少しずつ忍び寄ってきていた睡魔が、鳥の声に蹴散らされるようにして遠のいていく。
目をこすって体を伸ばし、すっくと立ち上がったルウンは、キッチンへと向かった。
今日のお茶は、スッキリするようなものがいいだろうと、棚の端から端までを順番に眺めていく。
幾度か行ったり来たりを繰り返していた視線を一箇所に定めると、ルウンはそこに向かって伸び上がるように手を伸ばした。
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