It's so hopeless





「――――――ソラは眠くないの?
眠らないと身体おかしくするよ」





気まずい空気を察したのか、ロイが私を気遣って声をかける。






気付いていたんだね。

私が先程から睡魔と戦っていたこと。









目…。
見えてるわけないのにどうしてわかったの?





たまに、そう…たまにだ。


もしかしてロイに私が見えてるんじゃないかとあり得ない考えが浮かぶ。







「ソラ…?
もしかしてもう眠ったの?」






ああ…。

やっぱりロイはロイだ。






私は何も答えず、寝てしまったということにした。




眠い。




夢の揺り籠が私を迎えにやってくる。







ゆらり揺れて。
ふらり漂う。




「―――ソラおやすみ」







遠くでロイの優しい声が聞こえた。




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