It's so hopeless
今日派手に転んだこと。
此処に向かう途中にテトラと会い、軽く言い争いになったこと。
私にとっての日常は、ロイにとっての非日常。
この場所でいつでもロイは独りきり。
私以外に此処へ訪れる人はいないのだそう…。
だから外の話は新鮮だと、いつかロイが言っていた。
『自分は外の世界を想像することしかできないけれど、それだけで自分も外の世界にいる気分になれる。
この柵の外の世界との繋がりを感じることができる』
それを聞いて私は、もっとたくさんロイに外の話をしようと決めた。
毎日白い箱庭のロイのもとへ足を運ぶ…。
これがいつの間にか私の日課になっていた。