溺愛なんて聞いてない!
ヤバイ。
飲んでる私。
出たくない!けど、出ないと後が怖い!
「ど、どどどどどうしよ!煌だ!どうしたらいい?佐々木!」
「はぁ??俺に聞くなよ!てか、何で出たくないの?」
「だって!煌に飲んでるなんてバレたら怒られる!」
「未成年じゃあるまいし、ほっときゃいいじゃん。てか、なんで駄目なんだよ」
「えっ、分かんないけど、酔っぱらうとぶっ細工がより不細工になるから?」
「なんだそれっっっ!!!」
佐々木の声が怒気に含まれる。
「えっ?えっ?」
どうした?
何でそんなに怒ってんの!?
佐々木の怒った声と、携帯の着信を知らせるメロディに動揺して思わず画面をタップしてしまった。
あぁぁぁぁぁぁぁぁ!
出ちゃった!
でも、だって!鳴り響いてたし!
なんか佐々木も怖いし!
いやぁぁぁぁぁぁぁーーーー。
「…………も、もしもし?」
『お前、今どこだ』
怒ってる!!
「いや、あの━━━━━━━」
『何処?』