俺、兄貴になりました④
「お前らはこいつらに勉強教えてやれ。で、テストで結果が出たら褒美やる」
ムカつくが、この双子は要領がいいらしく成績が抜群に良い。
「やった。じゃあ俺、高級ベッド」
「俺はふかふかの高級ソファね」
おいコラ。
なに買わせようとしてんだこの双子は。
1番高価なものを遠慮なく言いやがった。
「俺たちが教えるからには50点以下なんていう点数取ったら許さないから」
「褒美のためだもんね、出来るよね?」
双子、目が笑ってねぇぞ。
その不気味な笑みやめろ。
「みんなだってご褒美欲しいでしょ」
「大丈夫、俺たちがなんとかしてあげる」
「恋にぃ、蒼にぃ…!!」
おぉ、なんだ。
優しいとこあんじゃねぇか。
「だから死ぬ気でやってよね」
「俺たちの褒美のために」
……怖えよ。
結局自分達のためか。
腹黒い…腹黒いぞお前ら。