俺、兄貴になりました④
「なんだ?」
翔輝がお弁当のおかずを詰めながら返事を返す。
「「洗濯機が壊れちゃったよ」」
…………。
翔輝はガシッと無言で双子の首に腕を回す。
そして
「「いたたたたたたたたっ」」
容赦なくぎゅーっと首を締め付けた(怖い)。
「お前ら、また壊しやがったな!?」
「「ごめんなさい、ごめんなさい。もうしません」」
「信じられるか馬鹿!!」
その②
翔輝・翠・陽以外の兄弟は機械に触れてはいけません(すぐに壊すから)
「朝から何やってんのー?」
「騒がしいなぁ、もう」
ふわぁ、と欠伸をしながら起きてきたのはアイドルの双子。
「にぃ達がまた洗濯機壊しちゃったのー」
「えー、また?」
「まぁ、仕方ないよ。あの2人だもの」
双子はテーブルに着いてご飯を食べ始める。
すると、誰かの携帯の着信音が鳴り出す。
「あれ?恋にぃの携帯じゃない?」
「うん」
「うんって…」
出ないの?と翠が首を傾げても、恋は一向に出る気はなさそう。
恋の携帯の音が止まると、今度は蒼の携帯が鳴り出す。
「蒼にぃ?」
「んー?」
「鳴ってるよ?」
「うん」
こちらもまた出る気はなさそう。