【短】もしもあなたが死んでしまうなら。


白いベッドに寝かされていて、

沢山のチューブが繋がれた彼を、


信じることができなかった。


ドアの音で気づいた私に、彼のお母さんがこう教えてくれた。


「...もうすぐ...っ、武は息を引き取るわ...っ。

日和ちゃん、どうか、武のことを最後まで見ていてあげて。」



辛うじて、息のある状態。

それはもはや、今生きていることが奇跡に近いものだった。

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