【短】もしもあなたが死んでしまうなら。



そのあと、

私は病室をでて、近くの椅子に座り、ただただ何も考えないでいた。




......

彼の家族がみんな、病室から出てきたとき、


彼のお母さんが、私に告げた。



「お通夜は、明日、お葬式は明後日に行うわ。

...日和ちゃんも、参加、してくれるかしら...?」


その問いかけに、わたしは答えなければならなかった。


「...はい...、もちろん...です...。」



彼女がなんて言ったのか、理解ができずに、でも、そう、確かに私の口は言った。

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