俺の王子様



たわいない話をしながら歩いて食堂につくとガランとしていた

お昼は人が少なく私たちと厨房にいる3名の組員さんだけだった



「お久しぶりです、渡邊さん」

「あいや、綺麗になられやしたね雪さん
こいつらから話を聞くまで半信半疑でしたよ」


こいつらとは、一緒に作業している組員さん
私をここまで案内してくれた2人だった


「ウフフ、ありがとうございます
後で厨房をお借りしてもいいですか?」


「ええ、かまいやせんよ」


「ありがとうございます」



席に着くと、配膳されて目の前に鯖の味噌煮定食が並べられた

手伝おうとしたが沙緒里さんに座っているように言われた


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