俺の王子様
「んー、おいしい!」
温かいご飯が体に染みる
渡邊さんの作るご飯は今も昔もおいしい
食後に私が緑茶を淹れて皆さんにお出しした
「はあ、おいしい
特別な茶葉じゃなく、家にあった物よね?」
「はい、急須も湯呑みもそうですよ」
「和菓子でも買ってくればよかったな」
「今回の皆さんへのプレゼントはチーズケーキです!私がお作りしますので、3時のおやつ時にまたおだしします
その時お話しよろしいですか?
英樹さん、沙緒里さん」
私がここに一人で来た時点で何か話しがあるのは気付いていたはずだが、私から言うまで待っていてくれたのだろう
ここまで、何も聞かず何も話さずいてくれた
それを聞いていた夏さんと渡邊さんにもちょっと緊張感が伝わってきた
「ああ、ゆっくり聞こう。待っているよ
沙緒里、行くぞ」
「ええ、雪ちゃん
チーズケーキ楽しみにしているわ」