俺の王子様



「はい。

もう、ご存じかもしれませんが、





両親が亡くなりました。





アメリカで交通事故でした。
三ヶ月前です

私は2人の故郷である日本で眠らせてあげたくて、

あっちでも面倒を見てくれると申し出てくれた近所の老夫婦がいましたが、墓の管理もありますし・・・


一度両親の葬儀を日本で済ませてアメリカに戻りました。


家の権利などに手間取ってしまい、こんなに時間がたちましたが・・・
日本の生家の管理も一人では無理なので、必要最小限を今住んでいるアパートに持っていき、清算し終えた所です

整理していたときに、お二人への手紙を見つけました」



白い封筒に花の絵が書かれたもので、お袋が震える手で受け取った


「中を確認してもいいかい?」


「はい」







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