俺の王子様
お袋は確認しながら、目に涙を浮かべていた
「両親はお二人のことが心底好きだったんですよ」
苦笑しながら言った
「両親は日本を離れても、お二人への話をしていましたよ。だから、私も忘れませんでした。
こっちの親戚も私が頼る程の仲と言うわけではなかったので、葬儀は私一人で行いましたが、
お二人には自分の口から伝えないとと思い連絡させていただきました。
無礼をお許し下さい」
深々と頭を下げる小雪