俺の王子様
春先とはいえロングコートを着ていなければこの寒さはしのげない
寒がりな私はそれにストールを首に巻きつけなければ耐えられない
小さい肩掛け鞄にはお出かけに必要最小限の財布・スマホ・ボールペン・小さいメモ帳・ポケットティッシュ・ハンカチを入れている
両手に持っている紙袋には手土産というか、プレゼントを詰め込んでいる
怪しいかな?見ない顔だからかな?
めげずに笑顔を向けていると一人が
「ご案内しますよ、入り組んでいて口頭でも説明しづらいので」
それが彼らの答えらしい
得体の知れない人間を家には近づけたくないが、一般人を無下には出来ない、小娘一人に見張り役一人つけ案内し上の指示を仰ぐ
懸命かな?
私もそうするけど、もしこんな小娘が武道の達人ならばどうする気なのだろうか