俺の王子様
普段なら女にこんなに優しくすることのない俺がこの状況に笑みを浮かべ、
小雪が起きないように抱きかかえ直すと親父たちに向き直る
「小雪は俺が護る。俺の唯一だ」
「本気なら止めないが、
昴、半端に俺たちの大切な娘を危険なさらすわけにはいかない
覚悟はあるな?」
「いつ、こいつが親父たちの娘になった?
こいつを守るのは俺だ。誰にも渡さない」
親父を睨みつけるがおっかない
組の長として頭を張っているだけあるが、ここを退くわけにはいかない