俺の王子様




腫れた目をこすり、お袋が

「なら、昴の隣を雪ちゃんの部屋にして
茜たちを私達の向かい側の部屋に連れてくる

雪ちゃんが今どこに住んでいるかは、突き止めているんでしょ?」


「あぁ、ボロアパートの1階で一人で住むには危険だと思ったんで、

この1週間護衛をつけてた」


真っ直ぐ俺の目を見て



「昴、一生 小雪ちゃんだけだと

守り抜くと誓いなさい」



「あぁ、小雪を俺の手で
一生守り抜く。俺のたった一人の女だ」


時折鼻をすすり、小さな体を揺する小雪の頭にキスをおとす



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