俺の王子様
各々、立ち上がり自分の役割へと動き出した
俺も小雪を起こさないように抱き上げ二階の俺の部屋に取りあえず向かった
途中、弟の愁とすれ違ったが
フリーズし信じられないものでも見たような目を向けた
「…兄貴、その子、
ん?兄貴が女に優しい・・・?」
こいつは組のことには関わっていない、大学4年で就職先も表の企業に決まっている
微笑みが優しく、俺より女の扱いが上手い
とっかえひっかえはお互い様だが
「愁、今日から小雪はここで暮らす。
俺のだから、襲うなよ」
最初に釘を刺しておかないという不安にかられた
俺自身こんなにみっともない独占欲も執着もこれまでの女には感じたことがないから戸惑っている