俺の王子様
これからは
フカフカのベッドと枕が体を包んでる
懐かしい人の匂いがする
そんなことを考えていると、頭が覚醒してきた
ーーー、どこ?
「起きたか」
「・・・昴」
「気分はどうだ?」
優しく頬をなでながら聞いてきた
窓の外は暗く、月が綺麗に浮かんでいた
それを背景にするこの男もまた、美しかった
「・・・上々。
ごめんなさい、こんなに遅くまでお邪魔して。
もう帰るね。」