俺の王子様
昴の部屋だったのだろう
黒を貴重にシックに整った部屋を出て、真横の部屋に入っていく
そこはさっきとは打って変わってパステルカラーが多く、明らかに女の子の部屋といった空間が広がっていた
シングルのクイーンサイズのベッドとドレッサーが備えつけられている
所々に私が持っていた数少ないルーム道具やメイク道具が置かれている
「ここが、お前の部屋だ
気に入らない物があったら変えて、新しいものにしろ」
「・・・、・・・?」
昴が話した内容の意味が分からず頭がついていかない
奥の扉を開くと、ウォークインクローゼットになっていて、申し訳なさそうに私の着ていた服がかけられている
「・・・昴、私家に帰るよ?」