俺の王子様
立派な門構えに道に沿った長い塀
「こちらです。お間違いないですか?」
「はい!ここです」
そう言うと四人は心底驚いたのか
二人が急いで立派な門の中に吸い込まれていった
残った二人が私の荷物を持ち
「少々お待ち下さい」
そう言ったが、言うが早いか中から大柄の男性と先に入っていった二人が帰ってきた
私はその人の顔を覚えていた
「夏さん!」
「雪さん!ご無事でしたか
予定の時間になってもいらっしゃらないと、姐さんが心配していましたよ
さあ、どうぞ」
門の中へ案内されるとこれまた立派な木造瓦屋根の大きなお屋敷が目に入ってきた