俺の王子様
門からお屋敷までも少し距離があり、きれいに整えられた林が広がっている
「あはは、すみません
道に迷ってしまいまして、彼らに案内していただきました。荷物も持っていただき至れり尽くせりです」
「そうでしたか、お荷物はどちらに?」
さすが、夏さん。
私が言わなくても分かってくれる
ニヤッと目を合わせると
「溶けると困るので、申し訳ありませんが厨房までお願い出来ますか?私が行くべきですが、時間がたちすぎると困るので」
「承知しやした。渡邊に任せても?」
「ええ、すぐに向かいますと」