俺の王子様



そんな会話をしながら玄関へと案内して貰うと中には


黒髪を右耳の下に一つにまとめて、スラット背の高い左目の下の涙ほくろが色気をだす女性が立っていた



「!雪ちゃん!待っていたのよ!」

「お邪魔します!沙緒里さん」



靴を脱ぐ前にはしたないが、グラマラスな体に抱きつく

同じ女という生物なのにこうも違うのかと自分が情けなくなる


別に余程の幼児体型な訳でも、バカにされるほどのブスな訳でもないが、


ここに住んでいる人達よりは明らかに身長は低いし、この家族よりは美形ではない

はぁ、私のお母さんは綺麗なのになぁ




気が付くと夏さんと案内してくれた男性は消えていて、多分各々仕事に向かい、私の荷物を運んでくれているのだろう


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