俺の王子様
靴を脱ぎ、沙緒里さんと手を繋ぎながら障子の綺麗に張られた一室へと案内された
そこにはこれまた大御所の俳優かと思うほど顔立ちの整った男性が着物を着て待っていた
「お久しぶりです。英樹さん」
「おお!雪ちゃん久しぶり
首を長くして待っていたよ。沙緒里なんか待ちきれずに玄関先にいただろう?」
すすめて貰った向かいの座布団に正座すると沙緒里さんは英樹さんの隣に座った
「もう、だって遅いから道に迷ったんじゃないかって思って~」
「ご心配をおかけしました。
予想通り道に迷い、ゴミ捨て場掃除中の組員さんたちに案内していただきました、
沙緒里さんの不安要素はなくなり、英樹さんにお返ししますので安心してください!あはは」
そう言うと英樹さんは大笑い、沙緒里さんは赤く頬を膨らませる
「あはは!雪ちゃんには参った!」
「///」