俺の王子様



よかった、最後にお会いしたときと変わらない


「失礼いたします」


そう言って、入ってきたのは夏さんこと夏目直哉さん

先代組長から遣えている方で英樹さんより年上
小さいときも困っているとすぐに飛んできて助けてくれたスーパーマン

幼かった私には初めて憧れた人だ


夏さんが来たのを合図に

「お昼にしよう」

と、英樹さんが立ち上がり



英樹さん、沙緒里さんと私、夏さんと食堂へ向かった



ここでは、朝と夜ご飯は仕事で出ている人達以外で一斉にご飯を食べることになっている

仕事の都合でズレる方たちも多かったが、昔は圧巻だったのを覚えている


さすがにお家の中の構造は忘れてしまっている


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