1%もアルモノ
「平良君………カッコいい…」
「……へ?」
「真美ずるい!!!!」
「は!?」
「大槻君だけじゃなくて平良君とまで仲良くなるなんて!!」
「一言喋っただけじゃん!!しかも私のタイプじゃない!!」
私は胸倉を掴んできた恋奈を引き剥がした。
「…真美のタイプって?」
「私のタイプはー、手がおっきくて、クールで、でも面白くて、可愛くて優しい人。」
「…………」
「恋奈?」
「…それって……」
恋奈は一旦黙ったかと思うと私に迫って来て、こんなことを言ったんだ。
「大槻君じゃん。」
「へ。」
え?
「なんだとぉ――――!?」
私の大声に恋奈はビクッと肩を震わせた。
「だってそうでしょ。」
「どこが!!」
「でも残念、大槻君モテるから♪」
「勝手に話を進めるな!!」
あたしのタイプが大槻!?
冗談じゃない!!!!