1%もアルモノ


大槻由岐は中1から同じクラス。

でも大槻は無愛想で目立つのが嫌いで

話した事はあまり無かった。

あと知っている事と言えば…野球部って事位。



ていうか…


「何で私、あんたと略初対面なのにそんな態度取られなきゃなんないのよ。」

「…だってお前凶暴じゃん。」

「あ!?普通女子には優しくするもんでしょ?!」

「え?お前女だったの?」

大槻はわざとらしく口元を押えながら言う。

…初めての会話でこうしたくなるのは、大槻が1人目かもしれない。


バコッッッッ!!


私は分厚い教科書で大槻の頭を叩いた。


「いって!!」

「男がスカート履く訳無いでしょぉ!?ばーか!!」

「…そういう趣味だと」

「はぁー!?」

「はーはーうっせーな。世の中にはいろんな人がいんだよ。」

「あんたがそんな平和的なこと言わないでよ!!キモい!!」

「は?お前がな。」

「お前だよ!!」


バンッッッ!!


聞こえた音は、私が大槻をぶった音で無ければ、大槻が私をぶった音でもない。

音がしたのは、教卓の方。



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