1%もアルモノ
「静かにしなさい!!!!」
今にもチョークを投げてきそうな勢いの先生が、大声で怒鳴った。
前の方の席になったせいで、耳が痛い。
「あんたのせいだから!」
あたしが小声で言うと由岐は舌を出して、いかにも真面目に授業を受けている様な姿勢をとった。
…一つ一つの行動がカンに障る、嫌な奴だ。
でもコイツ…
顔はカワイイ…な。
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「あれはカワイイとは言わないよ。」
「…へ?」
「カッコいいって言うんだよ。」
「は?」
恋奈と幼馴染みの弥江島 季理(ヤエジマ キリ)の言葉に私は絶句した。
大槻がカッコいい?
「…ないない。」
「でも今日仲良くしてたじゃん。」
季理の言葉に私は立ち上がった。
「どこが!?もうアイツホンットにムカつくんだけど!!ちょっと聞いてよ!!!!」
「はいはい。」
季理と恋奈は気の抜けた声を揃え、蔑んだ目で私を見てきた。
なんなんだ、一体…