1%もアルモノ
タイプ
「はい、今から小テストね。」
食後で眠たい時に二時間続きで英語があるってだけで落ち込むのに、何か嫌な単語が耳に入ってきた。
テ・ス・ト。
「は―――――っ!?」
「はい、そこ黙る。」
先生は私のリアクションを何事も無かったかの様に冷たく切り捨てる。
「聞いてない!!」
「言ってないもの。」
手元に用紙が配られてきた時、隣で大槻が溜め息を吐いた。
「たぬきうるさい。」
「………」
…………なんだって?
「英語とかマジキモい。やだやだ小テストとか。」
「…お前がな」
「お前がな!!」
「大槻、森下うるさい。減点するわよ。」
成績表とペンを構えた先生を見て、私たちはようやく口を閉じた。
……にしても。
本当に英語は嫌い。
私は日本で生きていくから英語なんて必要ないし?
って。本気で思ってる。
………わっかんねー……
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11点。
返ってきたテストは散々だった。
…まぁ20点満点だし?別に良いよね…
「はぁ…」
でもやっぱヘコむ……。
「うわ、最悪…」
隣からは、自分の気持ちと同じ言葉が聞こえる。
大槻か。
「大槻何点?」
「誰がお前なんかに言うか。」
うわー、憎たらしい顔。普通にしてりゃカワイイのに。
「いやいや、私の方が絶対悪いから。教えてよ。」
「無理。今まで見た事無い点数だから。」
表情を見る限り、本当にヤバそう。
「絶対私の方が悪いから!!だから見せっこしよ?」
「………絶対悪いから。」
「はいはい。せーのっ…」
私と大槻は一斉にテスト用紙を広げた。