猟犬に愛された姫~ドリームライブ~
「今はね?ロゼリアの時代なのよ?
この前ロゼリアの新メンバーオーディションしたら
たくさんの人が集まって5人も加入したの。
あんた達もオーディションしたら?」



次から次へと嫌味が出てくる春。
さすがに稚菜も反発するだろうと
チラッと稚菜を見ると稚菜の表情は意外なものだった。



笑ってる……?



『心配してくれてありがとう!
でもメンバーは自分達で見つけたいの!
これから一緒に自分の本当の夢を叶える仲間だから。』




稚菜らしい。
いや…稚菜ならきっとこう言うと
俺はわかってたのかもしれない。




「はぁ?あんたは負け犬なの!
大将はあたしを選んだ!
他の人だってi☆Risよりロゼリアを選ぶ!」




さすがに言いすぎだろうと
俺が春を止めようとしたときだった。




「みんなを……稚菜さんを悪く言わないで!」



ウィッグとマスクをとり
春にそう言ったまりにみんなが絶句した。




「まり…あんた。稚菜にそそのかされたの?」




「違うよ。」



まりはやっぱり春がこわいのか震えていた。



「あ~もしかしてi☆Risのこと
あたしのために調べてくれたとか?
あんたもたまには役に立つじゃない。」




「稚菜さんは…みんなはあたしを
本当の友達だって大切にしてくれた。
春みたくあたしを道具扱いしなかった。」




まりがそう言うと春は
まりを平手打ちした。









大将side終わり
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