猟犬に愛された姫~ドリームライブ~
大将side



俺は大好きだったボクシングから逃げた
整備士と両立することが俺にはムリだった。



両方の世界から期待される反面
厳しい2つの世界で立っているのがつらかった。




『あたしってダンスも歌も下手くそで
スカイロードのお仕事も上手くできなくて
大将みたいに才能がない。』




「でもお前にはたくさん仲間がいる。」




稚菜は整備場の方を見ると
優しく微笑んだ。




『みんな大将の仲間だよ。
大将はひとりじゃないよ。』



そうか…
稚菜にみんながついてくるのは
なににも囚われずやりたいことを
みんなと楽しんでみんなにいろんな世界を…
いろんな場所へと連れて行ってくれるからなんだ。






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