猟犬に愛された姫~ドリームライブ~
「縁さんからライブの話を聞いたから
気になって来たんだよ。」



和哉はあたしの隣に座りながら
そう言うとあたしの頭を軽くこつづいた。




「新曲を1曲とi☆Risの時の2曲なんてどう?」



『そうだね。i☆Risの時の曲なら
親しみもあるしパスパレの曲として
これからも歌うつもりでいたから。』




真未はよさそうな曲をピックアップした
紙をあたしにわたすと今度はことりちゃんが
スケッチブックをテーブルの真ん中にひろげた。




『可愛い…』



「これからカーフェスやロコフェス
控えてるから頑張って考えてみたの。」





ことりちゃんが考えた衣装は
青いブレザーにフリルの軽く着いたシャツ
スカートも青いチェックでハデにならない
程度のフリルがついていて靴は白い編上げブーツ。


そしてブレザーにはパスパレの可愛い
ワッペンが付いていてリボンは
みんなのイメージカラー。



年齢を考えたらいたいけど
アイドルだから問題なし!




「ことりちゃんってやっぱり
デザイナーやってるだけあるよね。」




真未がそう言うとことりちゃんは
照れたように笑った。




< 74 / 126 >

この作品をシェア

pagetop