猟犬に愛された姫~ドリームライブ~
しばらく車を走らせると
大将は公園の駐車場に車を止めた。



まさか公園で春と待ち合わせ?



あたしは大将にバレないように
端の方に車を止めた。



『はい!これ!』



伊達メガネとマスクをまりに渡し
あたしも装着するとまりはため息を吐いた。




「なにがあっても知らないからね?」



大将は車を降りて何やらスポーツバッグを
抱えると歩き出した。



一体どこに行くつもりなんだろ?




『あの角曲がった!』




あたしとまりもあわてて追いかけると
そこには大将は消えていた。




『どこに行ったんだろ?……あれ?』




あたしの目の前には狡噛ボクシングの看板。




「ここってライブの依頼してきたとこだよね?」


まりとあたしは伊達メガネと
マスクを外してジムを見た。



ボクシングジムはレンガでできた
可愛い感じのジム。





「あれ?もしかしてパステル♡パレットの
稚菜さんとまりさんじゃないですか?」




すると上半身裸のたくましい体の
コワモテのお兄さんがジムから出てきた。




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