猟犬に愛された姫~ドリームライブ~
「そんなとこにいないで中に入って下さい!」



大将を見失いなぜか偶然にも
狡噛ボクシングジムを見つけてしまい
見学することになってしまった
あたしとまり。




「でも真未ちゃん達にジムに歌詞のイメージ
固めに行ったってウソにならないじゃん。」




『そうだね。』




ボクシングジムの2階の休憩室で
出されたジュースを飲んでいると
休憩室のドアが開き筋肉マンみたいな人が入ってきた。





「こんにちは。このジムの会長の狡噛です。」




『こんにちは!いきなりすみません!』



「本当にごめんなさい!」



あたしとまりが頭を下げると
会長さんはいきなり笑い出した。




「見た目がこんなんだからよくこわがられるけど
中身はパスパレオタクなんだ(笑)」



会長さんはそう言うと
壁に飾られたi☆Ris時代のポスターや
グッズを指さした。


もしかしたら縁ちゃんと竜士に負けてないかも。



「なんなら見学していくかい?
今なら元チャンピオンも来てるぞ!」



あたしとまりにウィンクをする会長さん。
人は見た目によらないってこういうのを
言うんだとあたしとまりは実感した。



とりあえずあたしとまりは
ことりちゃんの家で練習する予定だったため
練習着を持っていたのでそれに着替えた。


ことりちゃんがみんなに作ってくれた
パスパレのロゴが入ったピンクの肩リボンが
可愛い白いTシャツとピンクの短パン。




『お待たせしました。』



着替え終わり1階のジムに入ると
ありえないくらいの熱気にビックリした。




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